2020/02/22
平素より菌糸ビン「オアシス」をご利用いただき、誠にありがとうございます。
オアシスは、先代がクワガタ飼育専用に開発したオオヒラタケ系の菌糸ビンで、クワガタの生態を重視し、朽木を使用して製造しております。幼虫の食いつきがよく、大型で太い個体を作出できるとのことから、これまで多くのお客様にご愛顧いただき現在に至っております。
このたび、オアシスの原材料であるオガ粉の製造業者が廃業したため、来期は新たな製造業者のオガ粉を使用し、オアシスを製造していくことになりましたので、ご報告させていただきます。
従来のオアシスは、しいたけ栽培の廃ホダ木(各種広葉樹)の樹皮をむき粉砕したオガ粉を使用しておりました。今後も原材料は同様ですが、樹皮はむかずに粉砕したオガ粉を使用いたします。全国のオガ粉製造業者や森林組合等に問い合わせをいたしましたが、廃ホダ木のオガ粉を製造している業者自体が少なく、樹皮をむいて粉砕したオガ粉を製造している業者は皆無でした。樹皮が混入することについては本意ではありませんが、何卒ご理解くださるようお願いいたします。
なお、お客様から新しいオガ粉に関するお問い合わせをいただくようになりましたので、現時点での経過報告をさせていただきます。
すでに、新しいオガ粉でオアシスを3回製造しておりますが、従来のオアシスよりも少し明るい茶色で菌糸の回りは若干早いぐらいです。仕上がりも良さそうですので、今後の安定製造に手応えを感じております。
今回、菌糸ビンの生命線であるオガ粉の変更をすることになりますが、これまで以上に良質な菌糸ビン「オアシス」を安定して製造できるよう努めてまいりますので、今後とも引き続きご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。
令和2年2月22日
マツノインセクト 松野 匡記
※ブログ「オガ粉の製造(裏話)」「キノコの神様」もご覧ください。